2014年04月10日

生にもいろいろ?

さて、日本酒を判りにくくする呼称の一つである「生○○」。
恐らく初心者にとっては全部同じ「生」と思われてしまいそうな呼称ですが、それぞれ微妙に異なってくるですよ・・・。

・生酒
一切、殺菌処理を行っていないまま瓶詰めされた日本酒。
醗酵のために加えられた酵母や乳酸菌が生きている。
そのため、温度管理が重要であり、管理が悪い場合には瓶内で醗酵が進んでしまうリスクもある。

・生貯蔵酒
醸造後殺菌処理を行わない状態で貯蔵・熟成を行い、瓶詰め直前に殺菌(火入れ)を行ったもの。
※瓶詰めしたものを低温殺菌するケースもある。

・生詰め
醸造後に殺菌処理を行い貯蔵・熟成を行い、瓶詰め時には殺菌処理を行わないもの。

・通常の日本酒
醸造後に殺菌処理を行い貯蔵・熟成を行い、瓶詰め直前に殺菌(火入れ)を行ったもの。

「生 = 加熱処理を行わないもの」とするなら、純粋な意味での生というのは生酒のみとなります。
その他は工程のどこかで加熱殺菌処理が行われているため生が付く呼称を加えるのは少々違和感が残るところですが、日本酒業界的にはOkとなっているのが現状です。


ラベル:ワイン
posted by TM at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月03日

出羽桜 吟醸 缶

ワンカップだって美味しい日本酒はある!
ということで、出羽桜の吟醸 缶です。

dewazakura cup.jpg

米は山形の酒造好適米・出羽燦々を使用し精米歩合は50%と、大手酒類メーカーのワンカップとは一線を画します。

さてさて開缶してみれば、香りは程よくフルーティな吟醸香の奥からほのかに米の香りが漂います。
味わってみると力強くコクのある味から、スッと引き締まった綺麗な味わいが流れていくようで。

缶だから、ワンカップだからと妥協した造りはしていない、真っ当な日本酒です。
posted by TM at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月09日

秋鹿 純米酒 千秋

秋鹿酒造のなんとも可愛らしい絵柄のワンカップ、千秋です。

akishika.jpg

ワンカップとはいえ精米歩合65%、純米造りの真っ当な日本酒でごぜぇやす。
やや黄金がかった色合いからコクが強いタイプを想像させますが、やや甘口のしっかりとした米の旨味を感じさせますな。やや、アミノ酸を感じる旨味もあり面白い仕上がりで。

冷やでも燗にしても楽しめる、一杯ですな。
ラベル: 日本酒 大阪
posted by TM at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月08日

石鎚 無濾過純米 槽搾り(ワンカップ)

愛媛といえばミカンと思われますが、日本酒の銘蔵も存在しておりやす。
そいつがこちら、石鎚さんでござんす。

ishizuchi.jpg

ワンカップと侮るなかれ、無濾過純米酒で精米歩合は60%と真っ当な日本酒でごぜぇやす。
醸す酒米は愛媛県内の契約農家で栽培する松山三井ってところが、地酒としての誇りを感じさせられやすなぁ。

さてさて、いただいてみれば最初の香りは控えめながら口に含むとスッと透明感のある芳香が表れ、キレを持った米の旨味がジワっと出てきやすな。

飲み方も冷やからぬる燗にしていけるクチで。
食事も合せやすい逸品でござんす。

ラベル: 日本酒 愛媛
posted by TM at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月02日

書評:酩酊女子



なかなか面白い切り口である。
日本酒を飲む女子(子供ではないが)のショートストーリーとイラストで銘酒を紹介していくというものだ。
それぞれのストーリーは紹介する日本酒に合わせたシーンで展開されており、それぞれに日本酒の魅力を伝えている。
一本の日本酒に一人の作家、一人のイラストレーターがついて物語を描いていく。

日本酒の紹介だけでなく、基本的な知識もコラムとして掲載されており、日本酒を知らない人にも興味を持ってもらえるのではないか。
ラベル: 日本酒
posted by TM at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする