2015年02月14日

初号ブラックニッカ 復刻版

某朝の連続ドラマの影響を受けて(?)、ニッカウヰスキーの売り上げが伸びているようですね。
そんな中、リリースされてきたのは初号ブラックニッカ 復刻版。

black nikka.jpg

なんでも、現存している当時のボトルを元に、ブレンダーが香味を再現したものだそうです。
ブラックニッカといえば出された当時(1956年)は特級ウイスキーとして発売されたもので、
まだ宮城峡の蒸溜所は無く、余市蒸溜所と西宮で作られたカフェ・グレーンを使ったブレンデッド ウイスキーです。

さて、その復刻版はどんなものかと思えば、やはり余市の原酒のみをベースにしているのでピート感があり、香ばしさとチョコを思わせる甘くビターなニュアンスがありますな。
攻めるようなアルコール感や香味は無く、たおやかな味わいは現在においても高評価されるべきものであると信じて疑わないものであります。

ベースとなったオリジナルのブラックニッカ(特級)を楽しんだ当時の人々が羨ましい限りです。
竹鶴政孝氏曰く、イミテーションと呼ばれる偽ウイスキーが流通する中、このような本物を知ることができたのですから。

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2015年01月11日

ニッカ カフェモルト(NIKKA COFFEY MALT)

nikka coffey malt.jpg

最初の香りではエステル香、麦芽由来の甘さ香ばしさが表れ、樽香や蜂蜜、バニラといったニュアンス。全体的に軽やかな香り。

味わってみると軽やかでスムースな口当たりからフルーティかつクリーミーな甘み。
後口はスッキリしており、穏やかな香りが残る。

少し加水すると甘みが落ち着き、エステル感が強くなる感じでしょうかね。

一般的なモルトウイスキーとは違い連続式蒸溜器、しかもニッカが所有するのはカフェ式連続蒸溜器で蒸溜されたモルト ウイスキー。
カフェ式とはいえ連続蒸溜器で作られたウイスキーの味わいなんて物足りないのではと思う方、カフェモルトは決してそのようなウイスキーではないと伝えたい。
軽やかな味わいの中にもしっかりとした美味さがある。

マッサン効果でニッカウヰスキーの各商品も品薄が続くが、こちらのボトルもまた見かける機会が減るのだろうな。
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2014年10月04日

ザ・ニッカ 12年

ニッカウヰスキー創業80周年を機についに、「ザ・ニッカ」とその社名を冠するブレンデッド・ウイスキーを2種類リリースしてきました。

1つは「ザ・ニッカ 40年」。こちらは竹鶴政孝氏が存命であった時代から蒸溜し熟成された原酒を用いた限定品。
そしてもう1つがこの「ザ・ニッカ 12年」で、こちらは通年販売となっています。

THE NIKKA 12YO.jpg

なにはともあれ、まずは味わってみますか。
香り、モルトの豊かな香りからアプリコットを思わせるフルーティさからバニラや樽熟香が漂う。
味、とてもまろやかで優しい口当たりからしっかりとしたモルトの旨味を感じ、そこから軽やかに味わいが広がりややビター感も。
フィニッシュ、モルトのニュアンスを残しつつもビターさ、ほのかに感じるスパイス感が最後を引き締める。

豊かで華やかなながらもその実は穏やかな一面も持ち、軽やかに寄り添ってくる。
いつも美味いと思わせ続けさせる味わいでしょう。

ブレンデッドということで加水もしてみましたが、モルトの甘味や樽熟感がより出てきます。
非常に伸びる感じがあるので少々、水が多めの水割りでもそれほど味が崩れることはないでしょう。
しかし、個人的にはストレートかトゥワイスアップぐらいで愉しみたいでしょうか。

ニッカウヰスキー80年が詰まった、「ザ・ニッカ」の名を冠して不足の無い素晴らしいウイスキーです。
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2014年09月06日

ウイスキーの賞味期限

たまに聞かれる「ウイスキーに賞味期限ってあるの?」という質問。

その場合、私は次のように答える。
「未開封の物であれば賞味期限は無い。
しかし、開封してしまうとアルコールの蒸発や酸化などの問題があり、風味が変わることがあるため賞味期限はある。ただし、具体的にいつまでというものは無く、自分が美味しく飲める時までが賞味期限。」
といった感じだ。

蒸留酒でアルコール度数が高いため醸造酒にくらべ酸化も進みにくいい。
だからこそ、ウイスキーは樽の中でじっくりと熟成させることが可能となっているわけだ。

ワインも何十年も持つものがあるじゃないかって?
あちらは、醗酵(腐敗)が進まない条件下にて管理して保存していくので、ウイスキーのように未開封だからと適当に保管してみたらすぐに痛むでしょう。
さらに、スーパーの店頭にあるようなワインは腐敗防止のために添加物も使っていますしね…。
ラベル: ウイスキー
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2014年07月05日

竹鶴21年 ノンチルフィルタード

ニッカウヰスキー創業80周年を期して限定発売された、竹鶴21年 ピュアモルト ノンチルフィルタード。

taketsuru21yo nonchil.jpg

2年前にも竹鶴17年のノンチルフィルタードがリリースされましたが、今回はなんと21年とスペシャルですねぇ。

さっそく味わってみましたがキャラクター的には竹鶴17年 ノンチルフィルタードによく似ていますね。それをより一層、重厚にした感じで。

香りでは素晴らしき樽熟成感、シェリーを思わせる果実香からモルトのニュアンスとほのかにピートのニュアンスも。
味わえば滑らかな口当たりからどっしりとした味わい、やや焦がした砂糖やスパイス、潮の風味も。
後口でもピートを含んだ温かいい余韻が穏やかに続いていく。

日本ウイスキーの父・竹鶴政孝氏も、80年でここまで素晴らしいウイスキーを生み出しているとは想像できていただろうか。
ニッカウヰスキーにはこれからも、このような素晴らしいウイスキーを生み出していってもらいたいものです。
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