そんな中、リリースされてきたのは初号ブラックニッカ 復刻版。

なんでも、現存している当時のボトルを元に、ブレンダーが香味を再現したものだそうです。
ブラックニッカといえば出された当時(1956年)は特級ウイスキーとして発売されたもので、
まだ宮城峡の蒸溜所は無く、余市蒸溜所と西宮で作られたカフェ・グレーンを使ったブレンデッド ウイスキーです。
さて、その復刻版はどんなものかと思えば、やはり余市の原酒のみをベースにしているのでピート感があり、香ばしさとチョコを思わせる甘くビターなニュアンスがありますな。
攻めるようなアルコール感や香味は無く、たおやかな味わいは現在においても高評価されるべきものであると信じて疑わないものであります。
ベースとなったオリジナルのブラックニッカ(特級)を楽しんだ当時の人々が羨ましい限りです。
竹鶴政孝氏曰く、イミテーションと呼ばれる偽ウイスキーが流通する中、このような本物を知ることができたのですから。